歴史修正主義とは
〜社会学的観点からアプローチする歴史学〜サブカルチャーの問題点〜

暁 美焔(Xiao Meiyan) 社会学研究家, 2018.11.2

 戦後70年が過ぎたにも拘わらず、日本においては歴史問題が一向に解決する見込がありません。 しかし歴史問題とは、本来であれば「歴史の真実」を明らかにするだけで解決するはずの問題です。 そして古代史と違って現代史においては歴史資料が大量に残されており、 「歴史の真実」に辿り着くのは比較的容易であるはずです。 それでは一体どうして日本では歴史問題は解決する見込がないのでしょうか。 歴史問題が袋小路に陥ってしまい解決しない原因は何故なのでしょうか。 これには日本社会に独特な、何か構造的な要因が有りそうです。

 袋小路に陥った時には、何か大きな間違いをしている事を根本から疑ってブレイクスルーの方法を探すのが学問やビジネスだけでなく人生においても基本的な戦略です。 一般には問題が解決しない場合には「垂直思考」による解決を求めるのを止め、 「水平思考」の戦略を持って柔軟な着想をすべきだとされています。 しかし、歴史問題においての議論では「垂直思考」ばかりで「水平思考」がされているようには全く見えません。 これは学校教育において「水平思考」の教育がされていないのが原因の一つでしょうが、 それだけでは現象を説明する事はできません。 日本人は一体どうして「垂直思考」ばかりで、柔軟な着想をする事ができないのでしょうか。

 ここでは歴史問題を解決するために必要な「水平思考」をするための、 様々な知識を紹介します。 そして日本人はいつ、どこで、誰に、何故、どのように教育されたために「水平思考」をする事ができなくなってしまったかという根本的な原因を説明する「楽園仮説」を説明します。 それは即ち、歴史問題が解決しない本当の理由と、その社会的要因を明らかにする事を意味します。 これを読んだ方の一人でも多くの方が「水平思考」ができるようになり、 難問とされている歴史問題が解決される日が來る事を祈ります。

歴史修正主義とは何かを考える社会学入門シリーズ完成!

1. 社会学的視点から歴史修正主義を判定する歴史学との統合理論

 「日本人は何故同じ過ちを繰り返すのだろうか?」

 社会学を学ぶ者であれば、そのような疑問を抱いた事があるだろう。 社会学を志す者は現在の社会現象について考察する前に、まず歴史から学ぶ姿勢が重要である。 哲学者として名高いヘーゲルは「歴史を学ぶと、我々は歴史から学んでいない事が分かる」と述べた。 しかし社会学を志す者は、哲学者のように嘆いているだけではダメだ。 社会現象を研究し、その本質を見極める必要がある。 日本人が同じ過ちを繰り返すのには、何か理由があるはずだ。 その原因を理解して社会現象の本質に到達するためには、 歴史学の研究方法を理解して歴史学と社会学の統合を試みる必要があろう。

2. 実例報告書による歴史修正主義研究入門

 「歴史問題は解決しない」のは「歴史修正主義」というサブカルチャーが原因と言われています。 そこで「歴史修正主義」とは一体どのような概念なのか、 歴史改竄とはどのような手口で実現されるのかについて簡単に解説します。

3. 認知バイアス一覧で社会心理学入門

 人間の誤りやすい傾向について、人類の英知である「社会心理学」の偉大なる成果である認知バイアス一覧をウィキペディア英語版に基づいて紹介します。 これにより、水平思考を妨げている心裡的要因が何かを考えるための参考とします。

4. 誤謬一覧で科学哲学入門

 人間の誤りやすい傾向について、英語版のウィキペディア英語版に基づいて、人類の英知である「科学哲学」の偉大なる成果を紹介します。 水平思考を妨げている心裡的要因が何かを考えるための参考とします。

5. ニュース事例による疑似科学入門

 「科学の手法とは、実験結果が再現できることである」。 もしそう考えているとしたら大きな勘違いをしています。 歴史学とは科学の一種であり、歴史修正主義とは疑似科学の一種です。 「科学」とは何か、そして「疑似科学」とは何かについて本当に理解するためには、 哲学や社会学の知識は避けて通れません。 ここではウィキペディアの英語版を基にして、「疑似科学」とは何かについて分かり易く説明します。 そしてニュース事例を利用した疑似科学の評定の演習問題を示すと共に、 日本社会が水平思考ができない理由を説明する「楽園仮説」を紹介します。


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