歴史学の研究方法をテーマとした社会学入門レポート具体例
〜歴史認識論争解決のための統合理論〜

2017.4.20 暁 美焔(Xiao Meiyan) 社会学研究家

 社会学とは社会現象の実態や、現象の起こるメカニズムを解明するための学問である。 「過去を知らないで、現在を知ることはできない。」という言葉を残したのはゲーテであるが、 先人たちの歩んできた社会現象の経験を学んでこそ、現在の社会現象を解明する方法も見えてくるものだ。 社会学を志す者は現在の社会現象について考察する前に、まず歴史から学ぶ姿勢が重要である。 それ故に歴史学と社会学との統合が叫ばれてきたが、統合がされているとは言い難いのが現状である。 その主な原因は「歴史学の研究方法」が社会学を学ぶ者にとって、よく理解できないためであろう。

 「歴史学の研究手法」を理解するためには、「歴史修正主義」ついて学習するのが近道である。 何故ならば「歴史修正主義」とは「歴史学の研究手法」に沿っていない主張とされているからだ。 ここでは社会学を目指す者のために「歴史修正主義」の定義や意味ついて説明し、 「歴史学の研究手法」とはどのような方法なのかについて解説する。 歴史修正主義とは、誤った歴史仮説を「イデオロギーの基盤」として世界観を構築する歴史体系である。 即ち、それは「独断」を基盤として世界体系を構築する「独断主義」の一種である。

 我々は「真理を信じ、独断を信じない」ようにするためにはどうすれば良いのであろうか? 歴史問題を考える場合、我々は独断を排除する方法を研究してきた先人たちの経験を学び、「認識論」の原点に戻るべきであろう。 「知識」とは何か、 「真理」とはどのように判定すれば良いか、 「独断」はどのように排除できるのか、 「検証」とはどのように行うべきか、 等についてまず説明する。 「社会学は科学ではなない」と言う者がいるが、社会学は間違いなく「社会科学」という科学の一種である。 「独断」を排除するために科学哲学の原点に戻り、社会学を目指す者が学ぶべき「科学的方法」とは何かについて説明する。

 確かに「歴史仮説が正しい事を完全に証明する方法」は存在しない。 しかし多くの者たちは勘違いしている。 例え仮説が正しい事を完全に証明できないにせよ、 「歴史仮説が間違いである事を完全に証明する方法」は存在するのだ。 そして「独断主義」に陥らないための理論は「認識論」において歴史上かなり研究されてきたのである。 「歴史問題は解決しない」などと言われているが、 歴史仮説が間違いであるかどうかは「認識論」の成果を応用すれば判断できる。

 ここでは先人たちの偉大なる研究成果である「認識論」を応用し、 「歴史修正主義」という社会現象が起きるメカニズムを解明する。 その「認識論」に基づいた「社会学的観点から偽歴史を判定する方法」を紹介する。 次にその「偽史判別法」を応用して認定される、「歴史修正主義の具体例」を報告する。 そしてその歴史仮説が捏造歴史である事を、科学的に考証する。 このように社会科学の観点からニセ歴史を識別する方法を実践する事により、 「歴史学と社会学は統合すべきである」事を示す。 最後に最近話題の身近な時事問題を題材として、社会学入門レポートテーマの面白い具体例を示す。

入門シリーズ完成!

1. 認知バイアス一覧で社会心理学入門

 人間の誤りやすい傾向について、人類の英知である「社会心理学」の偉大なる成果である認知バイアス一覧をウィキペディア英語版に基づいて紹介します。 また、「認知の歪み」についても説明し、各種誤謬が使われる理由についても説明します。 知っておくだけで人生に役立つ知識です。

2. ニセ科学批判批判具体例で論理的思考入門

 ニセ科学批判批判の具体例に答える過程において、 「真理」とは何か、「科学」とは何か、「議論」とは何か等の多くの問題について考えます。 そして「論理的思考」とは如何にあるべきかについて考えます。

3. 誤謬一覧で科学哲学入門

 人間の誤りやすい傾向について、英語版のウィキペディア英語版に基づいて、人類の英知である「科学哲学」の偉大なる成果を紹介します。 また、「集団思考」に焦点を当て、集団思考が生み出す各種誤謬についても説明します。 また、各種誤謬を用いたプロパガンダ技術についても説明します。 これにより、事実ではない仮説が社会的影響によって事実とされていく過程を理解できます。 これも知っておくだけで人生に役立つ知識です。

4. 歴史修正主義研究入門

 「歴史修正主義には正義も無ければ未来も無い」と言われています。 このように「歴史修正主義」とは頻繁に使われる用語ですが、実際にその意味を理解している者は多くありません。 そこで「歴史修正主義」とは一体どのような概念なのか、 歴史改竄とはどのような手口で実現されるのかについて簡単に解説します。 「歴史認識問題は解決しない」とも言われていますが、 それは単に重要な問題について誰も議論していないからに過ぎない事を示します。 都合の良い歴史を社会的影響によって真実にしてしまおうとする勢力があまりに強く、議論が全くされていないのです。 そこで社会学的観点から偽歴史を判定する方法である「トンデモ歴史検出キット(偽史ホイホイ)」を提示します。 また、その検出キットを用いて認定される「歴史修正主義の実例」を報告します。 歴史学研究法、歴史認識と解釈、史料批判などについて知りたい方におすすめ。

5. ニュース事例による疑似科学入門〜社会科学入門〜

 「科学の手法とは、実験結果が再現できることである」。 もしそう考えているとしたら大きな勘違いをしています。 「科学的方法」とは、哲学者達が考え出した知識の獲得方法で、自然科学だけを対象にしているわけではありません。 それ故に社会学や歴史学は「社会科学」、「人文科学」と呼ばれているのです。 「科学」とは何か、そして「疑似科学」とは何かについて本当に理解するためには、 哲学や社会学の知識は避けて通れません。 ウィキペディアの英語版を基にして、「疑似科学」とは何かについて分かり易く説明します。 更に「科学」とは何かについて説明し、「科学」と「擬似科学」の違いを明確に説明します。 次に、とある仮説を題材とした、疑似科学の分かり易い具体例を示します。 そして間違った仮説が信じられるようになる仕組みを社会学的に解き明かします。 最後に、ニュース事例を利用した擬似科学の評定の具体例を紹介します。
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